藤木:
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こちらは大正8年のご創業とお聞きしていますが、社長がご家業に就かれたのはいつごろになりますか? |
| 木村: |
昭和42年、このビルが出来た年です。京都外国語大英米語学科1期生の私は、卒業後大阪の商社に勤務していましたが、語学力を生かしてここで外国人向けの商いをしてみないかと声をかけて頂いたのがきっかけでした。
先代は室町で呉服商を営んでいましたので、このような形で商売を始めましたのは私の代になってからで、今は3代目の息子も一緒に頑張ってくれています。 |
| 藤木: |
この京都ハンディクラフトセンターさんは、外国人の方のショッピングコースとして、圧倒的な人気があるそうですね。 |
| 木村: |
京都には年間約35万人の外国人観光客が来られますが、そのうち半数がこのクラフトセンターを訪れて下さっているという統計が出ています。お国もさまざまで、アメリカはもちろんですが、フランスやスペイン、ポルトガル、ドイツ等々各国からいらしています。私もフランス語は以前から勉強していましたし、今もスペイン語に取り組んでいます。何といってもコミュニケーションが大切ですから、社員にも3カ国語話せるように指導しているのですよ。 |
| 藤木: |
外国の方はショッピングをする時、どんなところをポイントにされるんでしょう。 |
| 木村: |
非常に慎重ですし、ご自分の希望される色なりイメージをとても大切にされますから、安易に妥協することがないですね。価格的なものとしては、日本円で3,000円ぐらいのものがよく出ます。特に浴衣は人気が高いですよ。 |
| 藤木: |
これからの課題や展望も。 |
| 木村: |
商品の開発と国内を含むマーケットの拡大が、私どもも含めてこのクラフトセンターの課題とされています。
円高で外人だけを対象にしていくのは難しいので両立を・・・ということですが、二兎追うのも難しいというのが私の考えです。希望的要素としては、国際会議が多いためシーズンオフがだんだん少なくなっていますし、最近のドル高で1ドル150円近くになるのでは・・・と期待していますが。また、来年大阪で開かれる花の万博にも期待感を持っています。夢は、限られた人だけではなく、あらゆる方々に日本の文化に触れて頂くことですね。 |
| 藤木: |
ご子息も早や社長の右腕となってご活躍とか。力を合わせて頑張って下さい。 |
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平成元年(1989)掲載
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